2012年5月4日金曜日

Ubuntu 12.04 LTS / Pentium-M

Ubuntu 12.04 LTS 日本語 Remix CDがリリースされました。
 関係者各位殿に毎度の事ですが感謝いたします。

今回の12.04 LTSはクセがあることを知っていました。

2011年12月16日号 Preciseの翻訳開始・non-PAEカーネルの今後・12.04に向けた各種作業・Upstart 1.4・UHS・Ubuntu Magazine Vol.05のPDF公開・UWN#245

つまり一部のCPUはLinux Kernelの設定からブートできなくなるということで
動作環境対象外になっていくということでした。
12.04 LTS ではLbuntu を使った新規インストールか、あるいは
10.04 LTS か11.10からのアップグレードで利用が可能となります。

PAE非対応のCPUで最も新しい世代はPentium-MとおそらくCeleron-Mです。
この2つのCPUはWindows XP世代の初期・中期頃にノートPCで多く
採用され、CoreDuoが搭載されるまでは割りと安価な機材として出回っていたはずです。

ところが相当旧式なPentium ProはPAEに対応しているため、性能が低くても
Kernelがブートする可能性があるという小さな矛盾があります。

今となってはPentium-MとCeleron-M なんて古い世代のCPUで
利用できなくなるとして、おそらく関係者の方々には大きな問題ではないでしょう。
影響が非常に局所的で、かつ極めて限られた環境にしか影響しない。
おそらく自分が関係者であれば無視して但し書きに書く程度だろうと思います。
所謂制限事項ってヤツです。

初期のAtomを採用したNetbookは64bit命令には対応していますが、
メモリ管理まわりは制限があるため、4G以上のメモリを積んでも有効にならないでしょう。
インストールするISOイメージは32bit版を選ぶ必要がありますが。
それでも当時のNetbookなどは1G積んでれば普通という世代なので、
スワップしまくってPentium-Mに2G積んだノートPCより体感では遅いなんて
そんな事だったりするわけですが。

逆の観点で見ればWindows XP世代の旧型機材だからこそ、
長期サポートが得られるUbuntu のLTS版は価値が高いということも事実です。
ここは立ち位置の違いで見方が全く違うのだろうなと思います。
一刻のようにUbuntu が爆発的にウケているとも思えず、例えばサーバー用途なら
未だにRedhat系 Linuxの利用率が高く、あるいは商用Unixが台頭しています。
サーバー構築でUbuntuなんて殆ど聞かないのも現実。
でも一般的な作業端末として考えれば、派生版のバリエーションの豊富さと
対応デバイスの多さから未だにUbuntu は素晴らしく洗練されていると思っています。

話を戻して。
そもそもPentium-Mを使用したノートPCでは、intel 855GMチップセットを
使っている場合に、10.04LTS のインストール時に画面がブラックアウトする場合が
ありました。
ここで折れてインストールを諦めた人も居たのではないでしょうか。
起動オプションでxforcevesaを与える事で回避はできるものの、
インストール後に更に一手間かけないと使えたもんじゃないかったのを覚えています。
私が使っているDell D505などが該当しました。
一方、同じPentium-Mを搭載しながら、チップセットがi915を採用している
D410では問題が殆ど無く、Pentium-Mだからダメだったというわけでもありせん。

こういう古い機種では11.04/11.10とアップグレードする度に操作感に
モタツキを感じて不快になっていって、結局は元に戻すなんて事をやってました。
10.04LTS は旧式機材では極めて快適な環境だったと思います。

12.04 LTSを利用するためには10.04LTSか11.10からアップグレードする必要があります。
例えば10.04 LTS 動作環境から直接アップグレードを考えるならこうなります。

10.04 LTS → 10.10 → 11.04 → 11.10 → 12.04 LTS
アップグレードの度にその版の最新の状態にアップデートし、その後
次のバージョンにアップグレードしていくという方法です。
かなり手間がかかります。
確かナニガシかのMLだったフォーラムでは、これが嫌なら違う選択肢がある。
新しいパソコンを買うことだ。
いやいや、(^ ^;;
新しいパソコン買うなら、わざわざLinux使わんて。
Windows 上で仮想環境上にインストールして使えばいいじゃん。
論点が簡潔で正しいにしても、立場によっては意味がない話もありました。

コレ以外の方法で考えられるのは母艦を使って新規インストールする方法。
HDD あるいはUSB メモリを他のイマドキなパソコン、つまりPAEに対応している
新しい機材を使ってインストールし、それを旧式の機材で利用するという方法です。
これなら新規インストールの手間だけで済むのでアップグレードより
格段に効率的だと思います。

12.04 LTSの派生版にLbuntuというディストリビューションがあります。
案外知られていない気がします。
私もPentium-M が煮ても焼いても食えないと悟った時に
初めて知ったのですが、このLbuntu では12.04 LTS ベースの
新規インストールが可能となっています。

10.04 LTSから12.04 LTSへアップグレード、あるいは切り替えるメリットは
サポート期間だったり、あるいは採用されているプログラムが
より新しくなっている点で大きなメリットがあるからです。
無理して10.04 LTSの安定環境を移行するか、あるいはサポート期間終了まで
使い倒すかは機材の調子と利用率だったり、条件によるでしょう。
けれど、仮に移行するならWindows XPのサポート期間完全終了よりも
安心して使えるメリットがあるのも事実です。

どちらにしても、Pentium-M で利用可能なUbuntu は12.04 LTSが最後となるため
PAE非対応のCPUを積んだ機材はここらが潮時なのかも知れません。

で、日本語版 Remix CDの公開のアナウンスがMLに知らされたので
ちょいとPentium-Mはダメって明示しなくてもいいのか?と聞いたら
書いてありますと怒られました。
完全に読み飛ばして見落としていた自分がありました。
いやぁ、今となっては細かに読まないと気づかないとして、
あら恥ずかしい、そんな感じではありますけれど。


しかしPentium-Mの1.86G / 2G メモリーあたりだと
Google Chrome開きっぱなしみたいな使い方ならまだいけそうで、
Quad Coreが当たり前のイマドキのPCを使わなくても十分なのに、
そう思ったりします。
新しい機材が前提になるなら、Windowsで十分なんだけれどね。
なんか矛盾を感じる今日この頃。

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