2011年7月1日金曜日

また身売りか

HOYAがペンタックスをリコーに売り渡すそうだ。
HOYAでありながらレンズの充実がなかったこと、
だけど唯一切り売りせず、丸ごと譲渡というのが救いだろうか。

リケノン 50mm F2、和製ズミクロンとも言われた銘玉。
メチャクチャ高級感があるわけでもなく、後期型は
プラ鏡銅になって安っぽくなった事もある。
3回ほど手にとって買おうか悩んだが、結局ヤメた。
FA50 F1.4があること、APS-Cの50mm は使いどころが難しい。

開放F値が取り立てて明るいわけでもないが、値段の割に
カッチリと写るレンズという印象。
何度も作例を見ながら悩んだのを覚えている。
作例を見ればM43アダプタ経由でさえボケもそこそこ綺麗。
無理に開放F値を明るくしなかったのが幸いしたのだろう。
イマドキの開放バカ一代な数値・響きフェチには理解できないだろうが。

リコー XR500 + リケノン 50mm F2
ペンタックス Kマウントの銀塩カメラとレンズを
昭和の頃のリコーでは生産、販売していた。
カメラもレンズもとても高価で、そのうえ現像やプリント、
お金ないと写真なんて撮れなかった時代の話。
とても低価格なカメラボディに、安くてそこそこ描写の良い
標準レンズの組み合わせ、これで写真を始めた
アラフォーも少なくないはず。

そんな事もあってリコーが買収というのも
あながち縁が全く無かったわけではない。
これは銀塩からカメラを触っていた人は知っているだろうし、
レンズの描写に興味のある人なら和製ズミクロンから
リコーがどんなメーカか知っていると思う。

GXRにフルサイズセンサー搭載、FA31 Limitedの
光学系移植なんてので、コンデジだけれどスナップ用の
良質のカメラが出来上がったりしないだろうか。
別にCMOSである必要もなく、CCDでいいから。
そんな妄想は楽しそうだ。
正確さは求めない上で、OVF搭載のレンジファインダーが
発売されることがあったら尚欲しい。
ぶっちゃけペンタの一眼はそれで置き換えが出来る。

一方で、、
ガワの造りは手抜きは少ないが、電子カメラとしては
脱皮しきれないペンタックスのカメラ本体。
事業統廃合で縮小されないといいなと思う。

なにはともあれ、家電メーカーに身売りされないで良かった。
あの安っぽいデザインでK-5後継機が出たら泣けてくるから。
その頃も写真を撮っているなら、僕はニコンを持っていたいと思うけど。
スナップはリコーなペンタでいいけれど、鳥だのやっぱりね。。
あれ?

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