2010年7月7日水曜日

オグリキャップ

悲しい話は好きじゃない。
7月3日、アラフォー以上の世代ならば男女を問わず
名前を知っていたり、あるいはヌイグルミでどんな馬か
その特徴を知っている人が多いオグリキャップが亡くなった。
お疲れ様でした、いいレースを見せてくれてありがとうね。


日にちが経って、やっぱり何か書こうかなと思った。
25歳、種牡馬としては既に引退していたようだけれど
突然の訃報に驚いたのを覚えている。
ラストランとなった1990年の有馬記念。
もはや競走馬としては絶頂期を過ぎていたかに
思われたオグリキャップが神がかり的に勝ったレース。
2500m という距離はオグリキャップには長いんじゃないか?
そんな話があり、更に戦績も低迷しているなかでの競り勝ち。
ちょっと日本人がホロっとするような話だった。

僕は芦毛の馬には苦い思い出がある。
ほんの少しだけ競馬場や場外馬券売り場に
行ったことがあって、ちょうど2頭の芦毛の馬が
参加していたレースがあった。
1頭はレガシーワールドで単勝が1.7倍だったか
1.8倍だったか、一番人気だった。。
もう1頭はホワイトストーンという馬。
ホワイトストーンは弱いわけじゃないのだろうけど
勝ち星に恵まれなかった馬。
僕は圧倒的に強いと思ったレガシーワールドの単勝1点賭けした。
3コーナー、4コーナーを尻尾を振って気持ちよさそうに
走ってきた馬、それはホワイトストーンだった。
馬券売り場で隣に居た若い女性がガッツポーズを....
僕が競馬をヤメた瞬間だった。

オグリキャップ最後の産駒、ミンナノアイドルはまだ未勝利のようだ。
オテンバなところもあるが、癒し系な牝馬だそうだ。
オグリキャップからのファンな人達にとっては、きっと
まだ夢の続きなんだろうと思う。
みんなのアイドルになるといいな。
何よりも、事故や怪我、病気にならず元気で走ってくれるといいな。

多くの動物は人間より先に逝ってしまう。
きっと彼らの人生は僕より凝縮されたものなのだろうな。
競走馬は走ってなんぼ、最初から何のために生まれてきたか
決められてしまっているところもある。
そして優劣まで決められてしまう。
そう考えると人間って勝手気ままでワガママだ。

オグリキャップは大川慶次郎さんに会えただろうか?
有馬記念、勝ったのはライアンじゃなくて僕ですよって
誇らしげに立つオグリを想像してしまう。
晩年、真っ白になってしまったけれど、芦毛の馬体に戻ったオグリを。

たまには土曜日の平場のレースでも、競馬場で見てみようかなと
ふと思った。
カメラを持って。
ちょっと遠くて届かない距離かもしれないけれど。
目の前を馬が駆け抜けていく光景は、なかなか見事で美しい。

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