2010年9月20日月曜日

カメラの進化に思うこと

噂が本当ならPENTAX K-7 後継機のK-5 が
今日発表になる。
K-r はイベントをやったようだけど、K-5 は海外発表か?




常々思うのだが、電化製品としてのデジタル一眼レフの
進化は凄まじいものがある。
機械任せで綺麗に写真が撮れて、ファインダーの中の
どこかに機械が勝手にピントを合わせてくれる。
シャッタースピードも露出も機械が勝手に決めてくれる。
昨今じゃ動画撮影機能まで搭載されていて、更には
ファインダーじゃなくて液晶見ながら撮影が可能。
電化製品としての「一眼レフカメラ」の進化は凄まじい。

人間が写真を撮る際に関与する余地は?
アングル、構図、シャッターチャンス。
機械任せでどうにもできないのはアングルと構図くらいで、
シャッターチャンスは連写機能で補完できる場合もある。
アングルも構図も教本通りすぎればオリジナリティは薄くなる。
最後はソレをセンスというが、同時にシャッターを切る勇気も
同時に必要。
ただし、撮影可能な枚数が数百枚という現実は、
シャッターを切るという行為も安直にしているように思う。

フォーカスを覗いて初めて写真が撮れて、マニュアル撮影に
ちゃんと向きあって、スチル写真の撮影に特化した、
そんな真面目なカメラを作るメーカーはもはや無いのだろうか。

デジタル一眼レフに望む事、思うこと、それと撮りたい写真という
目的は様々だろうから、お手軽・便利至上主義の今となっては
硬派なカメラは受け入れられないのかも知れない。
そこまで言うならシグマ SD15 にすればいいじゃない?
選択肢は一つある。
持ってるレンズを全部捨てるだの、それとは別に。
ウゴキモノには全く向かないけれど。

せめて低感度設定でISO 80開始を標準にしてくれれば。
なんでも簡単に写せれば、写ればいいという風潮と、
動画撮影機能のオマケで進化していくようなデジタル一眼レフカメラは
コンデジの進化に呑み込まれてしまう気がしてならない。
塗ったくって弄り回せばiPhone のカメラで十分じゃないと
そんな事にもなる気がしてならない。

動画撮影機能要りません。
高感度耐性もツクリモノの絵を吐き出すようなら要りません。
バリアングル液晶、ファインダーを覗かないカメラは.....

こんな思いを持つカメラマンの方が稀になっていくのだろうな。

K-5 のスペックは噂で見る限りはK-7 のマイナーチェンジ。
ウゴキモノ撮影用の進化は微塵もない。
見合うレンズも出ないようなので、センサーの吐き出す絵が
よほどK-7 より美しくなければ触手は伸びない。
K-m をK-r に買い換えるか悩ましいが、CCD の吐き出す
コンデジライクな画像は捨てがたい。
マニュアルレンズを使うなら、K-x, K-r の方が
被写体に集中できるメリットがあるような気がするのだけど。

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