2011年2月17日木曜日

シグマ APO 100-300mm F4 EX DG/PENTAX K マウント

まだ「このレンズはこうだ」と言えるだけの枚数は撮っていないが。



シグマ APO 100-300mm F4 EX DG

長所は

・IF インナーフォーカスのため、どのズーム域でも長さが変わらない
・開放F値 4 とそこそこ明るい
・純正DA★60-250 F4ED [IF] SDM より50mm 長い
・絞り開放F4 で望遠側300mm でもかなりシャープ
・ディスコンになっているが、純正DA★60-250より安価(中古で見つかった場合も)


短所は

・予想以上に逆光に弱い
・超音波モーター非搭載のため、フルタイムのマニュアルフォーカスが効かない
(合焦後にマニュアル操作はできる)
・フードが長く大きい(フード装着時はEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMより長い?)
・PENTAX向けは超音波モーター非搭載、しかしAFは割と速い
・最短撮影距離1.8m と寄れない
・付属三脚座が小さく手持ちでしっくりしない。結果ズームリングを操作しにくい。


純正レンズと比べて意識した方が良さそうなのは

・コントラストが少し高めか?
・色合いが純正と少し違う気がしないでもない

元々ファインダーが暗いK-7 だと、DA55-300 では
苦労した距離や暗い場所が、このレンズだと何の苦もなく確認できる。
ファインダー内で見えている絵が写真でもほぼ同等に解像できる。
これはスター冠なら別にアタリマエなのだろうけど。

長さ、特にフードを付けた場合の長さには圧倒される。
時折「それは何ミリのレンズですか?」と聞かれる事がある。
付属の三脚座はオマケ程度の酷さ。
単焦点ならこれで良いだろうが、ズームリングが操作しにくいので
早い話が設計不良、それは言い過ぎだろうが使い回しの弊害。
別売りでロング三脚座が売られているが、2万とは。
1.4倍のテレコンと同じ値段で三脚座を買おうとは思えない。

逆光に対しての弱さはファインダー内でわかるほど凄い。
例えば被写体より手前に照り返しや陽射しの反射があるような場合
その反射がファインダー全体に影響して写る写真がはっきりわかるほど。
まるで白いモヤがかかったようなイメージといえばいいだろうか。
絞ってもダメな場合もあって、レンズの向きにかなり苦労する場合がある。
ただし、装着しているフィルターの影響による可能性もあるので
逆光に対して全くダメだとは言い切れないのが正直なところ。
C PL フィルター装着など手はあると思うが、フィルター径 82mm だと
なかなか簡単にはフィルターには手が出ない。

超音波モーターではないものの、純正DA★300 F4 の合焦速度と
遜色はないと思う。
つまり、SDMって静かなだけ?そう思えるくらい。
もっといえば、ペンタックスのレンズってカメラのAF性能の
足をそもそも引っ張ってないか?とも思う。
広角や標準ズームのような短いレンジならまだしも、DA50-200 や
DA55-300 なんて本当に酷いものだ。
AFの動作音の話がよく出るが、迷わず合焦が早ければ
少し位音がしようが、それほど気にならない。

K-7 のAFはオマケというより、AF性能は高くないが
そもそも純正レンズがカメラのAF性能の足を引っ張り過ぎている。
普段使いのレンズの話ではある。
ツクリの問題なのかコストの問題なのか、それとも小さいことに
こだわり過ぎた弊害なのか。
APO 100-300 を手にしてそう思った。

短所はあるが、コストパフォーマンスは抜群にいい。
これで不満ならば純正単焦点を買しかないと思う。

ディスコンになった旧式とはいえ、PENTAX 純正には並ぶものがスター冠しかない以上、
新品でも程度のいい中古でも望遠ズームが欲しい方にはオススメのレンズ。
ピントの合った周囲の解像は、絞り開放でも評判通りなかなかのレンズだと思う。

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